公認会計士ぐっちのブログ 

地方出身、首都圏在住、自由な生き方を目指す公認会計士のブログです。株式、不動産などの投資、勉強、旅などをテーマにブログ書いています!

ビジネスエリートになるための 教養としての投資,、奥野 一成、ダイヤモンド社、2020年

 みなさん、こんばんは。公認会計士のぐっちです。 今日から早いもので11月です。 今年もあと2か月ですね、がんばりましょう。 今日はお勧めの投資本の紹介です。投資に活きるファンドマネジャーが書いた本です。

「ビジネスエリートになるための 教養としての投資,、奥野 一成、ダイヤモンド社、2020年」
 

 

・こんな人におすすめ 

✓ 投資を始めたい方
✓ 投資をビジネスに活かしたい方
✓ 投資手法を確立したい方
 

・購入動機

書店でタイトルの惹かれて購入に至りました。
投資をすることにより、投資で培った知識や経験、考え方をビジネスに活かすという考えは、以前から投資を行っていた自分としても賛同できます。
 

・著者紹介

以下の通り、ファンドマネジャーが書いた投資本です。
 
奥野 一成
農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクールファイナンス修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。
 

・読後の感想、印象に残った箇所

「売らない株を買えばいい」という章がありますが、この考え方には非常に賛同します。
私自身も投資をやっていても、なかなか投資方針が定められない時期が続きましたが、結果的に長期的な成長が期待出来て、参入障壁も高い企業を選ぶべきという著者の主張はもっともです。そのような株をぶれなく買っていくことが投資で成功する近道なのかもしれません。
ファンドマネジャーとしての具体的な株式投資の方法も紹介されており、投資家には参考になる1冊です。投資初期にこんな本があったらなと思ったのが私の感想でした。
 

本の紹介 テクノロジー本①:次のテクノロジーで世界はどう変わるのか、山本康正、講談社現代新書

昨今、GAFAが巨額の資本力を基に、とてつもない規模の研究開発投資をしており、今後も新しい技術が生まれていくものと考えられます。一方、中国ではBATHと呼ばれる企業がGAFAと同じように主に中国において急速に発展を遂げています。今回紹介するのは、そのようなテクノロジーのトレンドをつかむための一冊です。

 

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・こんな人におすすめ 

✓ 投資をしていて、将来のテーマを探りたい人

✓ 次のテクノロジーで世界がどう変わるか知りたい人(タイトルそのままです。)

 

・著者紹介

山本康正

 

1981年、大阪府生まれ。東京大学修士号取得後、米ニューヨークの金融機関に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。修士課程修了後グーグルに入社し、フィンテック人工知能(AI)などで日本企業のデジタル活用を推進。ハーバード大学客員研究員。日米のリーダー間にネットワークを構築するプログラム「US‐Japan Leadership PROGRAM」フェローなどを経て、2018年よりDNX venturesインダストリーパートナー。京都大学大学院総合生存学館特任准教授。早稲田大学ビジネススクール招聘研究員(本書より転載)

 

ベンチャー投資家がテクノロジーについて書いた1冊です。

 

・購入動機

目まぐるしく世界は変貌を遂げています。そうした中で、世の中で起きていることを理解し、今後どのような産業が伸びていくのか、世の中がどのように変化していくのかについて、本書を通じて理解したいと思い、購入に至りました。金融とITの両方の職務経験がある著者の本は、まさに今、そして今後の目がトレンドをつかむうえで最適と思ったためです。

  

・読後の感想、印象に残った箇所

著者はGoogleでの勤務経験もあり、随所で著者の視点でのGoogleのエピソードも盛り込まれており、読み物としても面白く、一気に読んでしまいました。

私自身は完全な文系人間で、正直テクノロジーには疎いですが、こういった本を読みながら、少しでもテクノロジーについて理解し、次の投資に活かしていきたいと思った次第でした。

以前は、英語、会計、ITがビジネスパーソンの必須科目といわれましたが、近年は著者が言うように、テクノロジーの一層の高度化に伴い、データやプログラミングの重要性がより高まっており、我々も避けては通れない世の中になってきていると改めて痛感しました。これからも絶えず変化していく世の中に歯を食いしばってついていきたいと思いました。

 

本の紹介 決算・会計本①:MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣、シバタナオキ、日経BP社

今回は、私が公認会計士であるということもあり、決算や会計にまつわる本の紹介をしたいと思います。といっても、今回紹介するのは会計専門家が書いた本ではなく、起業家が書いた決算分析の本です。特に、ネットビジネスに特化して本書は書かれており、近年の成長企業の成長要因を知る意味でも、非常に興味深い1冊です。
 
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・こんな人におすすめ
✓ 決算書を読めるようになりたい。
✓ 株式投資はしているけど、何となく銘柄は決めている。
 

 
・著者紹介
シバタ ナオキ
元・楽天株式会社執行役員(2009年まで。当時最年少)で、現在はSearchMan共同創業者。2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了(工学博士、技術経営学専攻)。元・東京大学工学系研究科助教。2009年よりスタンフォード大学客員研究員。2011年、シリコンバレーにてSearchManを創業。スタートアップを経営する傍ら、Webコンテンツ・プラットフォームの「note」で「決算が読めるようになるノート」を連載中。経営者やビジネスパーソン、技術者などに向けて決算分析の独自ノウハウを伝授している。(本書より転載。)
 
・購入動機
私自身は公認会計士であり、会計の専門家ではありますが、監査の仕事をしていると、比較的1つの企業について深く見ることはあるものの、企業間比較や海外の企業の分析というところはあまり深度をもって実践していないのが実情です。
本書は、起業家の著者により書かれており、株式投資などに生かすことのできる、より実践的な企業分析の入門書として価値があると思い、購入に至りました。
 
・読後の感想、印象に残った箇所
本書では、日本を代表する楽天、ヤフーといった会社の公表されている決算説明会資料などを用いて、さまざまな決算分析手法が記載されています。日本を代表する企業と、アメリカを代表する企業との比較もいくつか実施されており、これも非常に興味深い視点が多かったです。
また、起業家が著者であるということもあり、ビジネスモデルの分析が的確になされており、読み物としても単純に面白いです。内容は、特にネット起業関連の分析が多く、成長分野のビジネスモデルがどうなっていて、それらの企業の決算書はどう読んだらよかというのが非常によく分かります。
 
株式投資をしているが、あまり決算を見ずに銘柄選定をされている方にとっては、決算分析の導入本として、本書を手に取ってみることをお勧めいたします。
 

本の紹介 投資本②:世界第3位のヘッジファンドマネージャーに 日本の庶民でもできるお金の増やし方を訊いてみた。, 塚口 直史, 朝日新聞出版


日本は今日から3連休。いかがお過ごしでしょうか。本日は、投資関連本について紹介したいと思います。連日激しい動きを続けている今から、リスクを見据えて投資を始めるのにぴったりの1冊かと思います。

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・こんな人におすすめ

✓ 投資を始めたいが、何を買ったらいいかわからない人

✓ ETFを通じて資産形成を考えている人

✓ 景気の変化や暴落のリスクをチャンスにしたい人

 

 

 

・著者紹介

塚口 直史(敬称略)

グローバルマクロ戦略ファンドマネージャー。英系投資顧問会社SPRING社取締役/グローバルマクロ戦略主任。spring plus plus社取締役。早稲田大学政治経済学部卒。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科ファイナンス修士課程修了。みずほ投信投資顧問入社後、シティバンク・国際金融本部短期金利トレーディング部を経て、2008年に世界最大級の運用会社であるブラックロックにてグローバルマクロ戦略ファンドを主括。リーマンショック時、多くのファンドが損失を出すなか、投資収益率としては驚異的な50%以上のリターンを上げ、ブラックロックの数百あるファンド内で1位の成績を収める。2014年より、英SPRING社において、グローバルマクロ戦略ファンドを設立・運用(本書より転載。)

 

プロのファンドマネジャーが書いた、投資家向けの1冊です。本書の紹介として、担当編集者曰く、「F1レーサーにペーパードライバーが最高の縦列駐車の仕方を教わるような本」とのことです。

 

・購入動機

以前 著者 の別の本を読んだことがあり、非常に優れた内容であったため、 著者 の他の本を読んでみたいと思い、たどり着いたのが本書でした。本書の中では、読者の想定質問に答える形で、著者の考える資産運用法について語られています。

本書の帯には、「10万円でこの7つを買うだけ!」とあり、一見初心者向けにも見えますが、具体的な商品説明から、判断指針まで明確に記載があり、応用も効く一冊だと思います。

 

・読後の感想、印象に残った箇所

本書の特徴としては、指標に照らして、購入する商品を変えていくことにより、ポートフォリオを変動させていくアプローチを提唱している点です。本書はプロのヘッジファンドマネジャーが手掛けており、現在のような暴落相場でも退場せず、逆にチャンスに変えるようなアプローチについても紹介されています。今般の暴落相場を味わった方々にも参考になる一冊かと思います。

 

投資の大原則として、「投資は自己責任」ということはありますが、皆様の投資の参考にしていただけたら幸いです。

 

本の紹介 株式投資関連②:資産を10倍にする! 株の達人が教える『会社四季報』のトリセツ 、渡部清二他、宝島社

日々が過ぎ去るのは早く、明日3月16日(月)が、会社四季報春号の発売日ということで、今回は会社四季報の読み方にまつわる本の紹介です。
 
・こんな人におすすめ
✓ 日本株に投資をしている方、これからしようとしている方
✓ 四季報の読み方がわからない方
✓ 10倍株発掘の方法を探っている方
 
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・著者紹介
渡部/清二
複眼経済塾塾長。野村證券在籍時より『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上継続中で、80冊以上を読破
 
ユルマズ,エミン
エコノミスト、為替ストラテジスト、ポーカープレイヤー。1996年に国際生物学オリンピック優勝。複眼経済塾塾頭
 
藤野/英人
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネジャーを歴任後、2003年創業。主に日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ」シリーズを運用。明治大学商学部兼任講師、JPXアカデミーフェローを長年務める。一般社団法人投資信託協会理事
 
加谷/珪一
経済評論家。日経BP社、野村證券グループの投資ファンド運用会社等を経て、コンサルティング会社を設立し代表に就任。現在は経済、ビジネス、マネー、政治、ITなどの分野で執筆を行い、多くの媒体で連載を持つ。億単位の資産を運用する個人投資家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
私からすると、四季報オールスター、ないしは四季報四天王といった顔ぶれで、よくぞこの顔ぶれを1冊にまとめたなという感じでした。完全にジャケ買いに近い感じで買いました。
発行部数が少なかったのか、現在Amazonでは定価の倍以上の値段で売られているようです。驚きました。それくらい、価値ある本だと私も思います。
 
 
・購入動機
四季報は以前から購入していましたが、漫然と読んでいる感がどうしてもありました。本書を通じて、よりプロの視点を持ちつつ四季報を読みたいと思い、購入に至りました。
 
・読後の感想、印象に残った箇所
経済評論家や、ファンドマネジャーなど、立場が異なる方々のそれぞれの視点で、四季報の読み方、株式のスクリーニング方法がふんだんに記載してあり、非常に参考になりました。何度も読んで体得したい1冊です。
また、本書には「会社四季報オンライン」を使った、株式のスクリーニング方法についても具体的な解説があり、実践してみる価値有の内容でした。テンバガーの見つけ方の解説も非常に説得力があります。
 
是非、機会があれば手に取ってみてください。

本の紹介 税金本①:「相続税、私が払うの?!」とあわてる前に子どもがやるべき相続準備の本 Kindle版, 五十嵐明彦, ディスカヴァー・トゥエンティワン

私自身も税務の専門家でもありますが、税務関連の本の紹介をさせていただきたい思います。

・こんな人におすすめ

✓ 今後、相続を控えている子供

✓ 今後、相続を控えている親

✓ 正直、相続税についてはよくわからないなぁという人

 

 

・著者紹介

公認会計士・税理士。明治大学商学部3年在学時に公認会計士試験に合格。大学在学中から監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に勤務し、国内企業の監査に携わる。2001年には、明治大学特別招聘教授に。現在は、税理士法人タックス・アイズの代表社員として相続税などの資産税業務や法人に対する税務業務を中心に幅広い仕事を行うほか、国内企業の監査業務に携わるとともに、明治大学経理研究所にて公認会計士試験講座の講師を務める。

主な著書に『子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『相続破産 危ない相続税対策、損する遺産』(朝日新聞出版)などがある。 (著書より転載。)

 

税務の専門家である著書による、相続税に関する入門書です。今後、相続を控えている方に最初の一冊として、おススメです!相続関係は関係者の多寡により、非常に複雑になるケースもあり、事前の備えが重要というのが個人的な感想です。

 

・購入動機

購入したのは少し前ですが、相続を控えている私が、事前に備えが必要と購入した本の1つです。相続税の改正も控えており、納税対象者が増えるとのことで、購入に至りました。

相続というのは、一生で1、2度しか関わることはないかもしれませんが、事前に準備をしておくことで納税額にかなり違いが出てくるケースもありますし、相続関係のこじれから、トラブルの起きやすい分野でもありますので、本書などをお読みになり、あらかじめ十分な対策を取っておくことをおすすめしまs。

 

・読後の感想、印象に残った箇所

著書の本は非常にわかりやすく書かれており、初学者でも十分理解できると思います。著書については、この本のほかにも相続関係の本を精力的に執筆しているようで、内容が気に入った方はほかの本も読んでみてもよいと思います。

この本にも記載がありますが、節税対策はとにかく早くから手を付ける必要があり、具体的な節税策も本書には盛り込まれています。当初から疑問であった遺言書の作成や、贈与税を見据えた節税スキームが分かりやすく紹介されています。

本書をお読みになり、十分な相続対策をして、良い相続を迎えられるとよいと思います。

 

本の紹介 米国投資本①: 米国つみたて投資, 太田 創, かんき出版

本日は、私の蔵書の中から、投資初心者向けの米国投資本の紹介です。

 

 ・こんな人におすすめ

✓ 米国株に興味のある人。

✓ これから投資を始めたいが、何を買っていいかわからない人。

 

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・著者紹介

一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行(当時)入行。1988年より約10年間、英国およびブラジルで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。

その後、2000年から2019年までシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託マーケティング・商品企画を統括。

2019年に一般社団法人日本つみたて投資協会を設立し、代表理事就任。(本書より転載。)

すなわち、金融の専門家が書いた、「米国株」についての「つみたて投資」に関する本です。 

   

・購入動機

米国株投資は購入当時、すでに初めていた私でしたが、米国株投資を続ける理由を求めて購入したのがこの一冊です。図や具体的な数値を用いながら、平易な言葉で語られている本書は、米国株を始める方々には非常に良い本であると確信しています。

 

・読後の感想、印象に残った箇所

金融の専門家である著者が、なぜ資産運用をするのか、なぜ米国株なのかなど、米国株を使って資産形成すべき理由について、説得力を持って説明しているのが本書です。読後には、米国株への傾斜を高めるに至りました。

また、具体的に商品の紹介もされており、これから米国株投資を始めようという方の入口の書として最適化と思っています。

今回のような下落相場を体験した身としては、つみたて投資の価値が今後より一層重視されることと思っております。

本書の中で語られる本田静六や、ウォーレン・バフェットの有名なエピソードや考え方も知らない人にとっては価値ある文章だと思います。

  

直近では、乱高下を続ける米国株相場ですが、高値を知っている私からすると、エントリーのタイミングとしては近年では最適だと思っています。本書を手に取って、積立投資により資産形成をスタートのも良いかもしれません。