本の紹介 テクノロジー本①:次のテクノロジーで世界はどう変わるのか、山本康正、講談社現代新書
昨今、GAFAが巨額の資本力を基に、とてつもない規模の研究開発投資をしており、今後も新しい技術が生まれていくものと考えられます。一方、中国ではBATHと呼ばれる企業がGAFAと同じように主に中国において急速に発展を遂げています。今回紹介するのは、そのようなテクノロジーのトレンドをつかむための一冊です。
・こんな人におすすめ
✓ 投資をしていて、将来のテーマを探りたい人
✓ 次のテクノロジーで世界がどう変わるか知りたい人(タイトルそのままです。)
・著者紹介
山本康正
1981年、大阪府生まれ。東京大学で修士号取得後、米ニューヨークの金融機関に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。修士課程修了後グーグルに入社し、フィンテックや人工知能(AI)などで日本企業のデジタル活用を推進。ハーバード大学客員研究員。日米のリーダー間にネットワークを構築するプログラム「US‐Japan Leadership PROGRAM」フェローなどを経て、2018年よりDNX venturesインダストリーパートナー。京都大学大学院総合生存学館特任准教授。早稲田大学ビジネススクール招聘研究員(本書より転載)
・購入動機
目まぐるしく世界は変貌を遂げています。そうした中で、世の中で起きていることを理解し、今後どのような産業が伸びていくのか、世の中がどのように変化していくのかについて、本書を通じて理解したいと思い、購入に至りました。金融とITの両方の職務経験がある著者の本は、まさに今、そして今後の目がトレンドをつかむうえで最適と思ったためです。
・読後の感想、印象に残った箇所
著者はGoogleでの勤務経験もあり、随所で著者の視点でのGoogleのエピソードも盛り込まれており、読み物としても面白く、一気に読んでしまいました。
私自身は完全な文系人間で、正直テクノロジーには疎いですが、こういった本を読みながら、少しでもテクノロジーについて理解し、次の投資に活かしていきたいと思った次第でした。
以前は、英語、会計、ITがビジネスパーソンの必須科目といわれましたが、近年は著者が言うように、テクノロジーの一層の高度化に伴い、データやプログラミングの重要性がより高まっており、我々も避けては通れない世の中になってきていると改めて痛感しました。これからも絶えず変化していく世の中に歯を食いしばってついていきたいと思いました。