公認会計士ぐっちのブログ 

地方出身、首都圏在住、自由な生き方を目指す公認会計士のブログです。株式、不動産などの投資、勉強、旅などをテーマにブログ書いています!

本の紹介 決算・会計本①:MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣、シバタナオキ、日経BP社

今回は、私が公認会計士であるということもあり、決算や会計にまつわる本の紹介をしたいと思います。といっても、今回紹介するのは会計専門家が書いた本ではなく、起業家が書いた決算分析の本です。特に、ネットビジネスに特化して本書は書かれており、近年の成長企業の成長要因を知る意味でも、非常に興味深い1冊です。
 
f:id:tkcllctokyo:20200320170530j:image
 
・こんな人におすすめ
✓ 決算書を読めるようになりたい。
✓ 株式投資はしているけど、何となく銘柄は決めている。
 

 
・著者紹介
シバタ ナオキ
元・楽天株式会社執行役員(2009年まで。当時最年少)で、現在はSearchMan共同創業者。2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了(工学博士、技術経営学専攻)。元・東京大学工学系研究科助教。2009年よりスタンフォード大学客員研究員。2011年、シリコンバレーにてSearchManを創業。スタートアップを経営する傍ら、Webコンテンツ・プラットフォームの「note」で「決算が読めるようになるノート」を連載中。経営者やビジネスパーソン、技術者などに向けて決算分析の独自ノウハウを伝授している。(本書より転載。)
 
・購入動機
私自身は公認会計士であり、会計の専門家ではありますが、監査の仕事をしていると、比較的1つの企業について深く見ることはあるものの、企業間比較や海外の企業の分析というところはあまり深度をもって実践していないのが実情です。
本書は、起業家の著者により書かれており、株式投資などに生かすことのできる、より実践的な企業分析の入門書として価値があると思い、購入に至りました。
 
・読後の感想、印象に残った箇所
本書では、日本を代表する楽天、ヤフーといった会社の公表されている決算説明会資料などを用いて、さまざまな決算分析手法が記載されています。日本を代表する企業と、アメリカを代表する企業との比較もいくつか実施されており、これも非常に興味深い視点が多かったです。
また、起業家が著者であるということもあり、ビジネスモデルの分析が的確になされており、読み物としても単純に面白いです。内容は、特にネット起業関連の分析が多く、成長分野のビジネスモデルがどうなっていて、それらの企業の決算書はどう読んだらよかというのが非常によく分かります。
 
株式投資をしているが、あまり決算を見ずに銘柄選定をされている方にとっては、決算分析の導入本として、本書を手に取ってみることをお勧めいたします。